今日が人生最後の日

大好きな旦那っちに逢いに行くその日まで。。。

父のようになりたい

父が旅立ちました

享年81歳でした


心不全で倒れ、

ペースメーカーを入れましたが

心臓がうまく反応してくれませんでした。


倒れたと聞き

すぐに病院へ向かい、

応急処置から出てきた父は

意識がはっきりとしていて

明日は母の検診の日だからと

私に教えました。

明日があるから早く帰りなさいと

携帯を手に取り

自分でタクシーを呼ぼうとしました。


母もペースメーカーを入れていて

まさか自分も入れることになるとはと

言っていました。

いつも自分の状況を把握し

受け入れてきた父。


自分は何もできないから

医者に任せるしかないと。


父は動脈瘤の手術を

2回しています。


大きな手術を前に

ひょうひょうと

どうせ寝てるだけでしょ

そう言いました。

私達は父がそういうなら大丈夫と

笑っていることが出来ました。


次の日の手術前

とても苦しそうにしていました。

手術すればよくなる

みんなそう信じていました。


手術がなかなか終わりません。

手術が終わる前に

先生から話がありました。


ペースメーカーを入れても

元気にはならない。

延命措置でしかないと。

覚悟はしていてほしいと。


心臓が冷えていくのが

わかりました。

旦那っちの時と同じ感覚です


すぐに理解しました。

理解すると

涙がポロポロ出てきました。


認知症の母に

伝えないといけません。

抱えきれず義母に連絡しました。

王子に叔母に

夏に会った父の兄弟に。

みんなの力を借りて

母に伝えました。


母は嫌だよと

子供のように泣きました。


すぐに義母、義妹、王子、姫、叔母が

来てくれることになりました。


父が手術から帰ってくると

意識はあって会話も出来ました。


入れ歯がないと話しづらい

と言って私を笑わせました。


苦しそうなのに

看護士さんが足を触ったとき

くすぐったいと言ってみたり。


寝返りを打ちたいけど

これ以上端によると落ちちゃうよというと

落ちたら上がればいい

と言いました。


どんなときでも冗談をいう人なのよ

と母が言いました。


母は状況を分かっているのか

分かっていないのか

「お父さん、お金持ってる?」

それどころではないのに

「お父さんのバックの中にない?」

ちゃんと母に答えてあげていました。


強い人です。


みんなが駆けつけ

みんなの呼びかけ一つ一つに

頷いていました。


いつ急変するのかわからない。

今日かもしれないし、

一週間先かもしれない。


義母達には子供達を連れて

帰ってもらうことにしました。


王子に向かって

「またね」

姫に向かって

「運動会頑張ってね」

はっきりとした優しい声で


母が疲れ切っていたので、

叔母に母を連れて帰ってもらいました。


私は父の側にいると決めました。

最後に私ができること。


痛いところをさすったり、

看護士さんを呼んだり、

手を握って側にいました。


みんなを帰してまもなく

父はさらに苦しそうでした。

必死に息をしようとしています。

生きようとしています。


母にすぐに来てと言いましたが、

その前に私は一人で父を看取りました。


大好きなお父さん


母達が来る前に

父の頬にキスをしました


頑張ったね


母は駆けつけ

お父さん起きてよと

呼びかけました。


お父さんいなくなっちゃったと

母は泣きました。

私は母を抱きしめて

背中をさすりました。


最期まで母のことを心配していました。

本当に優しかった。

父として人として

私は尊敬しています。


誰とでもすぐに仲良くなり、

人のつながりを大事にし、

いつも冗談を言って笑わせてくれました。


母や私のわがままを

聞いてくれてありがとう。

いい娘ではなかったけれど、

あなたの娘に生まれて幸せでした。


私はあなたのようになりたい

強く優しいあなたのようになりたいです

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