一番頼りたい人
姫の運動会の途中
具合が悪くなり休んでいたら
悲しみにのまれそうになった
校庭の片隅の階段に座り
誰にも見られないように
涙をこらえた
風が吹いた
私の顔をなでるように
それでなんとか
耐えることができた
約束していたので
姫と一緒に帰った
ニコニコ嬉しそうな姫
姫をたくさん抱きしめて
いっぱい話を聞いて
二人でいっぱい笑った。
そして一緒に眠りにつきました。
私の元気の元
その日の夜
唯一ひとりになった時
気がゆるんだその瞬間
波にのまれた
声を出して
泣いて泣いて泣いて
私の口から出てきた言葉は
○○くん
○○くん、助けて。。。
旦那っちの名前だった
いない人に助けを求めた
父がいなくなって
のまれそうになって
旦那っちの名前を呼んで
旦那っちのことも思い出して
渦の中に落ちてしまった
落ちてしまったけれど
何度もくる波はあったけれど
8ヶ月前の私とは違った
ほんのちょっぴりかもしれないけど
あのときと同じではない
ちゃんと息を吸うことができた
そう
私は息を止めてしまうクセがある
でも苦しくならないように
呼吸ができた
息を整えることができた
大丈夫
できたから
大丈夫
私は大丈夫だ
そうでしょ?
旦那っち