今日が人生最後の日

大好きな旦那っちに逢いに行くその日まで。。。

しばしお別れ


8ヶ月前

よくわからないまま

旦那っちとお別れをした


今回はそういう訳にはいかない

母が一番辛いはずだから


母の希望通りにしたかった

私がそうだったから

私は自分で決めたかったから


でも母はほとんど自分で

決められなかった

すべて「いいんじゃない」と言った


父はキリスト教だった

キリスト教だと言うことは知っていたが

ミサに行っていたわけでもなかったし

父からそんな話を

聞いたこともなかった

無宗教だとも

言っていたこともある


でも父の部屋から

聖書を見つけたのだ


父の兄弟から話を聞いて

同じように執り行うことにした


父がキリスト教の話をしなかった理由

そこには

夫婦間での何かがあるみたいだ

私の知らない話


きっと父にそんなこと聞いたら


なんでもいいよ 死んだんだから

生きてる人が好きなようにすればいい


きっとそう言うだろう


賛美歌を歌って

献花した


そしてまた挨拶だ

話しながら思った


あれ?

旦那っちのときと

ほぼ同じようなこと話してる


何を話そうかだいたい考えていたが

今、気が付いた


なんかお父さんと旦那っち

似てるな。。。


最後の締めは

「いつの日か会える日まで

 父よりも先に逝ってしまった夫と

 大好きなお酒を飲みながら

 待っていてくれればいいなと思います。」


棺に入った父は

とても穏やかな顔をしていました。

顔の両脇には

菊正宗の紙パック。

ストローの刺さったお酒で

顔を挟む。


どんだけ飲んべえなんだw


釣りも好きだったから

王子に相談した。

燃えそうなつり道具ないかなと。


木の竿があれば

と言っていたが

葬儀に釣り竿持ってくるってw

結局なかったけど。


参列いただいた方に

たくさん声をかけた

顔がわからない人がいたけど

なるべく全員に話しかけるようにした。


旦那っちももちろん出席

一人だけTシャツだ。(遺影)


「そーゆーとこだぞ!」

王子が旦那っちに注意した。

全くふざけた人だw


たくさんの人から

いろいろ話を聞いた。

母も王子も姫も

いろんな人と会話をしている。


父が繋いでくれたんだ

そう思う


お父さん、ありがとう


家に帰っても

まだたくさんやることがあった。

どんどん話を進めていることに

母は機嫌が悪くなった。


最後には

好きなようにしてくださいと

投げやりに言った。

一人でできるから

帰ってと言われた。


母の気持ちもわからなくない。

自分のわからないところで

話が進んで不安なんだ。

でも私たちは母のために動いている。


いろいろ決めなければいけないことを

次から次へと言われ

右半分頭がザワザワした。

吐き気もする


一通り終わらせ

横になって少し眠った。


考えるとのまれてしまう

のまれたら考えられなくなってしまう


完全に行き場をなくしてしまった。


朝方、うとうとしていたら

お寺の鐘の音が聞こえてきた


疲れていたからか

金縛りにあった

久しぶりだ

なぜか怖くはなかった


ソファで寝ていた私は

ふっと体が宙に浮いた

誰かにお姫様抱っこをされ

ぐるぐる ぐるぐる回った


しばらくして下ろされて

父だとわかった

私は父を抱きしめた


「大丈夫?」


父は一言

そう言った


泣きながら朝を迎えた。

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