のまれる
3月も半ば。
会社は繁忙期に入りバタバタして、
誰もが自分のことで精一杯。
今の私にはそんな状況がありがたかった。
私のことなんて誰も気にしていないと思えたからだ。
無理はしないで出来ることをしよう。
そう思いながら仕事をしていた。
だいぶトイレにこもることも少なくなった。
気を張っているせいか
会社から一歩外に出ると涙が出てくる。
そんな毎日だった。
それは突然きた。
いつもより遥かに上回る大きな波。
悲しくて押しつぶされそうになって、苦しくてどうしようもなくなって、息ができなくて、手をぎゅーっとしてないと歩けなくて、旦那っちのことで頭がいっぱいで、逃げ出したくなって、子供達のこと考えられなくなって、どこかに行ってしまいそうになって、何度も立ち止まって。。。
やっとのことで帰路につけた。
危なかった。
世界がゆがんで見えた。
そのまま家に帰らずに
何処かへ行きそうになった。
何処かってそれは。。。
自分が一番行きたいところ。
怖かった。