長い一日~青天の霹靂
姫(娘)を呼ばなきゃ。
パパに会わせてあげなきゃ。
連れてきてもらうよう頼んだ。
旦那っちの胸に顔を寄せた。
旦那っちの匂いはしなかった。
薬の匂いがした。
頭以外はどこも怪我をしていなかった。
体の下に敷いているシーツが赤く染まっていた。
この状態で姫に会わせることはできない。
キレイにしてもらってから。。。
王子の腕にしがみついて、
死亡確認を聞いた。
部屋から出ると姫がおじいちゃんと手を繋いで
ポツンと立っていた。
「ママー!」
泣きそうな声だった。
パパのところへ連れて行った。
姫ごめんね、パパ死んじゃったよ。。。
「パパ、パパ起きてよパパ。。。」
もう目を覚ますことはないと、
わかっているのだろうか。
涙は出るけど、
頭がついていけなかった。