長い一日がやっと終わる
すぐに家には連れて帰れなかった。
検視が終わらないと帰れないらしい。
明日の朝、警察へ迎えに行くことになった。
旦那の実家に葬儀屋さんが来た。
「どんどん決めなきゃいけないの。
そういうものなのよ。」
病院で一番泣いていた義母は言った。
葬儀?
誰の?
頭がはたらかない。
よくわからないまま話が進んでいく。
日程を決めなくてはならなかった。
私がボーっとしていたら王子が、
「この日はダメだよ」
キツい口調で言った。
王子の言っているダメな日とは、
私の誕生日だった。
あ。。。王子ありがとね。
誰も気付かないよね。。。
自分の誕生日にお葬式やるとこだったよ。苦
「少しでもいいから食べな」
ずっと食べてなかった。
こんな時でもお腹は空く。
口に入れたはいいけど、喉を通っていかなかった。
王子と姫を連れて家へ帰った。
何だったんだろう。。。
疲れた。
横になりたい。
2時頃、自転車の音がした。
○○くん帰ってきた!
窓を開けて外を見たけど、誰もいなかった。
頭の中、ぐるぐるぐるぐる。
頭が痛い。