帰ってきた
事故の次の日。
朝になってしまった。。。
警察へ引き取りに行った。
時間を指定されたのに永遠待たされる。
なんなのこの時間。
検視が終わり、簡単な説明がなされ、何か書類にサインをして終わった。
葬儀屋さんに言われた。
頭の損傷が大きいので、そのままお家に帰るのはちょっと。。。
私もそんな姿見たくないし、子供達にも見せたくないので、お化粧で隠してもらうことにした。時間がかかるので、お家に帰れるのは夜になってしまった。
葬儀屋さんから電話があった。
「お髭はどうされますか?
剃られますか?」
いやいやいや、剃るのはないわー
剃ったら、
「ふざけんなよ」と怒られたに違いない。
慌てて、そのままでと伝えた。
夜8時頃、旦那っちが帰ってきた。
頭はきれいにしてもらってた。
眠ってる。
本当に眠っているだけ。
お腹の上に置いてあるのは守り刀。
魔物や邪気を追い払うため。
姫がこれがいいんじゃない?ってねずみーランドのピカピカ光る剣を持ってきた。笑
これじゃ戦えないよと、旦那っちも笑ったに違いない。
隣に布団を敷いていつものように姫と3人で寝た。
何もかわらない。
かわらないのに。。。
夢に出てきてとお願いしたら、出てきてくれた。
私は生きてる!とはしゃいで
笑ってる旦那っちの手を握って抱きしめた。
その夢は一瞬だったと思う。
嬉しかった。
ありがとうね。。。
暗闇の中、横を見ると白い布を被せた旦那っちの顔がこっちを向いたような気がした。