今日が人生最後の日

大好きな旦那っちに逢いに行くその日まで。。。

二丁目デビュー

今日は一人か。


帰っても誰もいない。

姫も王子もお友達の家にお泊まり。


残業して会社を出て

フラフラしながら駅に向かった。


帰りたくないなぁ。。。


家路にはつかなかった。

一人で夜出かけるなんて

何年振り?


そもそも一人でなんて

夜出歩いたことなんてあったっけ?

誰かとは一緒だったから

一人は初めてかもしれない。


夜の街。

旦那っちが毎日いた場所。


通ってたんだね。

こんなギラギラした街に。

もっと休みたかったよね。

旦那っちの職場には入れなかった。


映画でも観よっかな。

観たい映画がなかった。


んーーー


あっ、ここから二丁目ってすぐだよね。


二丁目とは新宿二丁目のこと。

前から興味があったけど、

旦那っちは連れてってくれなかった。

なぜなら、


モテるから。


だから近付かなかったんだと思う。笑

行ってみよう。

一度も行ったことのない場所。


外国人がわんさかいて

派手な客引きのおねーさん?が立っていて、

カルチャーショックだった。


ぐるぐるぐるぐる歩いたけど、

一人で入る勇気がなかった。


はーーー


なにしてんだろ私。


フラフラしてたら、

ゴールデン街に辿り着いた。

ここも観光客でごった返していた。

今、こんなことになってるのか。

一度旦那っちと来たことがあった。

あの時は普段の日だからガラガラで、

今よりずっとアンダーグランドな匂いがした。

今は完全に観光地になっていた。

ここならさっきよりハードルが下がる。


英語が話せないから

日本人もいるお店で座れるお店。

どこもいっぱい!


どこにも入らないで帰るの?

私、旦那っちいなかったら何にもできないの?

いや、どこかに入ろう。

空いてたらすかさず入ろう。

(何を目指してるんだ?謎)


喉が乾いて限界がきたときに、

空席発見!

しかもお客さん日本人!


いいですか?

と入ってビールで喉を潤した。


ウンマイ!


そりゃそーだ。

あれだけ歩いたんだから。疲


先にいたお客さんは若いカップル。

二人とも22才。


私達が来たのも同じ年の頃だった。

なんだか重ねて見ていた。


その後は時差ボケで眠そうだった

某有名企業のアメリカ人に

奢ってもらいました。

さすが!

ありがとうございます。礼


カップルに実は二丁目のお店に入れなかった話をすると、今から行きましょうよ。と誘ってくれた。

こんなことあるんだ。

なんだか不思議だった。

20年前の自分達に誘われた気分だった。


行ったことのあるお店だったら安心。

ノンケでも初めてでも大丈夫なお店だった。


入るなりフランクに話しかけてくれる。

「あら若いわね」

「カワイイわね」

もちろん、カップルの子達のことだ。

私を見て、

「あんたはねぇ、まっ、いいわ」

「ちょっとー、何ですかそれ!」笑

年を言ったら驚かれた。

「あんた化け物ね」って。

聞いたら同い年だった。

「どーなんてのよ、その肌」てゆーから

私はスタッフさんのほっぺを触ってみた。

「ハリがあって私と変わりませんけど」と言うと、

「肥ってるからよ!」だって。笑

見た目は鍛えててとってもカッコイイ。

これは誉め言葉になるのかな?


指輪をしている私に

「あんた結婚してるわよね。

 旦那は何してるの?」って質問された。

「ねー、どーしてるんだろうね。

 何してるんだろうねー」そう濁した。

それ以上ツッコんでこなかった。


「主婦が一人でゲイバー?

 あんた終わってるわよ」笑


ですよねー

なにしてんのかね私。


旦那っちも呆れてるでしょー


でもいいの。

楽しかったから。

私のこと知らない人達だけど。

あったかかったよ。


人間的に好きなのかもしれない。

アッケラカーンと

言いたいこと言ってのけるあの人たちが。


わりと年が近いスタッフさんもいて、

落ち着いた雰囲気のスタッフさんは

「平日来なさいよ。ゆっくり話せるから」

と言ってくれた。

押し付けがましくなく、

その空気がなんとも心地よかった。


私の知らない世界。


たぶん旦那っちがいたら、

一生一人で行くことなんてなかった。

出会いって偶然ではないと思ってる。

必然だと思ってる。

どんな小さな出会いでも

大切にしようと思う。

きっとどこかで繋がってるから。

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