秋の夜長
買い物に出かけたら
お囃子の音色が聞こえた。
近くの神社がお祭りらしい
姫が行きたいというので
のぞきに行った。
この辺では小さなお祭りが
夏から秋にかけて
しょっちゅう行われている。
王子はその度に
友だちと遊びに出かけていた。
姫は学校以外で友達と遊ばないので
お祭りも家族としか行かない。
だから今日も私と一緒
行ってみると小さな敷地内に
ぎっしり人がひしめき合っていた。
姫のお友達に会えたらいいな。。。
姫が誘われればいいなと思った。
すれ違った子の中に知っている子がいた。
保育園の時のお友達だった。
「○○ちゃん?」と話しかけると
姫に目をやり「姫ちゃん?」と言って
嬉しそうに姫にバグをした。
3年間、毎日一緒に過ごしたお友達
とっても可愛らしいやり取りだった。
それだけで姫はニコニコになった。
「姫、よかったね。」
懐かしさでフワッとした気持ちになったのか
保育園のママ友とすれ違ったとき
私は自分から声をかけていた。
声をかけると
「元気だった?大変だったでしょ。
いろいろあったもんね」そう言われて
あっそうだった。
私、旦那死んじゃったんだ。
だから誰にも声かけなかったんだ。
気持ちはあの時のままで
普通になかったことにしていた。
前にもこんなことあったっけ↓
言われて現実に引き戻された。
知ってたんだ。。。
「元気だった?」
そう聞かれたら
「元気だよ」って言うしかないよね。
自分の話は一切しなかった。
彼女から「もう一人生まれたんだ」って
幸せな話聞いても平気だった。
少しは強くなれたのかな
それとも
良い意味で鈍感になったのか
吹っ切れない自分がもどかしい
モヤモヤしたけど
姫の笑顔がそこにあった。
だから大丈夫
だから元気
だから幸せ
深く考えないようにしよう
考えることは山ほど合って
眉間にしわができるから
やめようw
そうそう
やめやめ!